マルチフォーマット公開リスニングテスト @ 48 kbps

訳注: このテストは既に終了しており結果が出ています。 → テスト結果

　最近、ガブリエル・ブーヴィーニュによって AACフォーマット公開リスニングテスト @ 48 kbps が行われたのを受けて、48 kbps において各フォーマットで最新・最高のチューニングエンコーダーを集めてテストを行います。その中に Windows Vista と Windows Media Player 11 と共に公開された待望の WMA Professional 10 も含めてテストします。

　他のコーデックは VBR でエンコードしていますが、WMA Professional 10 は 48kbps においては CBR のみになるため、その設定でエンコードしてテストします。

テストに使うエンコーダーは何？
- iTunes AAC 7.0.2.16 (トップ基準用)
  96 kbps, VBR
- Ogg Vorbis AoTuV 5 Beta
  -q -1
- WMA Professional 10
  1-pass CBR, 48 kbps
- Nero HE-AAC May 26 2006
  -q 0.2
- WMA Standard 9.2
  Quality-Based VBR, Q10
- iTunes AAC 7.0.2.16 (ビリ基準用)
  48 kbps, CBR
一部のサンプルでビットレートがやたら高いのですが正常ですか？ (中には 73 kbps のものも)

　はい、正常です。圧縮しにくい部分に対して必要に応じてビットレートを上げて対応することが出来る VBR の美点でもあります。

　公平性に疑問があるかもしれませんが、例えば Vorbis の様に VBR モードで本領を発揮する現代のコーデックを比較するには最も良い方法です。一般的なユーザーがクオリティによる設定を支持し、厳密なビットレートにこだわらない中、圧縮後サイズを合わせるために無理に VBR 設定をいじることは、より公平かもしれませんが、一般の習慣からほど遠い行為です。

　今回の VBR 設定は多くのアルバムを平均 48kbps でエンコードするので選ばれました。長い目で見て一定になるようにビットレート配分を賢く決める VBR コーデックの手を縛り制御することはかえって不公平でしょう。
どんな人が参加するべき？

　非可逆圧縮音声に関心のある方、そうでない方もテストに協力したいと考えている方なら誰でも参加できます。優れたリスナーである必要はありません。もちろん、良いリスナーは歓迎されます。ヘッドホンの使用を推奨します。
参加するにはどうするの？

ABC/HR と readme を以下のリンクからダウンロードしてください:
- ABC-HR_bin.zip
- readme.htm
readme にはその後の手順とサンプル音源へのリンクが記述されています。

注意: ABC/HR で音が出ない場合、 ABC/HR の設定で再生デバイスを変更して見てください。再生デバイスの設定がデフォルトでプライマリオーディオドライバになっていないかもしれません。
(訳注: "Options" → "Settings..." → "Playback" に再生デバイスの設定項目があります。 "Buffer size" を再生に支障が出ない程度に小さい値 (100ms程) にしておくと再生中の切り替えがスムーズになります。環境によっては JRE 1.5 では音の再生に問題があるので JRE 1.5 update 9 に更新することをお薦めします。音は出るがノイズが入る場合も確認しているので注意して設定してください。)
Windowsじゃないけど参加していい？

　シュノフラーのおかげで Java Runtime Engine 1.4 (JRE 1.5 を推奨) が動く環境なら誰でも参加できます。readme の中に手順が記述されています。
(訳注: Windows 以外での参加は敷居が高いと思われるため、あるていど詳しい知識を持つか時間を割ける場合に参加すると良いと思います。シュノフラーさんは ABC/HR for Java の作者です。)
テストはいつ終わりますか？

2006年12月8日に終わる予定です。必要に応じて延長されるかもしれません。
(訳注:現地時間であることに注意。参加者は提出期限について余裕を見ておきましょう。)

何か質問がありましたら、メールで遠慮なく私に連絡してください:
(訳注:あえてメールアドレスは伏せました。)

敬具
セバスチャン・メアース

訳注: 人物について軽く紹介させていただきます。（敬称略、順不同。）

セバスチャン・メアース (Sebastian Mares): 　本テストの主催者。ドイツ人。
ガブリエル・ブーヴィーニュ (Gabriel Bouvigne): 　MP3 エンコーダー LAME の開発に参加している。過去にはシンプルな MP3 エンコーダー Shine の製作も行っており、PDA で利用できる高速整数エンコーダー ARM Shine の元となっている。フランス人。
シュノフラー (schnofler): 　ABC/HR for Java の作者。ドイツ人。
ジブロム (Dibrom): 　hydrogenaudio の創設者。 MP3 エンコーダー LAME の開発に参加していたこともあり、また -alt-preset の作者として知られる。 -alt-preset で使用している JointStereo が当時議論の的となったが、その後の巧みな調整により現在では欠かせない機能となっている。アメリカ人
ロベルト・アモリン (Roberto Amorim): 　RareWare の管理人の一人。ブラジル人。

翻訳元:http://www.maresweb.de/listening-tests/mf-48-1/　翻訳者:gorigon　英語が得意なわけではないので翻訳の質は保証できません。

マルチフォーマット公開リスニングテスト @ 48 kbps

テストに使うエンコーダーは何？

一部のサンプルでビットレートがやたら高いのですが正常ですか？ (中には 73 kbps のものも)

どんな人が参加するべき？

参加するにはどうするの？

Windowsじゃないけど参加していい？

テストはいつ終わりますか？